お役立ちコラム

収納スペースはどこに設置するのがいい?

注文住宅は間取りを全て自由に設計できるのが大きな魅力です。「趣味の部屋を作りたい」「キッチンは広くしたい」といろいろな希望があるかと思いますが、ここで忘れてはいけないのが収納スペースについて。部屋をすっきりと見せたり片付けの手間を省いたりするために収納スペースは欠かせない存在です。しかし、いざ収納スペースの設置場所を考えると、設計自由度の高さゆえにどこにすべきか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、収納スペースの設置場所について解説します。

収納スペースの重要性を知ろう

各部屋の間取りやキッチン周りなどにこだわる反面、収納スペースに関してはあまり深く考えられていないというケースも少なくありません。不動産・住宅情報サイト「SUUMO(スーモ)」の行った「住まいや暮らしに関する調査」というアンケートでは、2400人中の約3人に1人が収納スペースに不満があると回答しています。収納スペースは生活空間ではないものの、しっかりと考えて設置しなければ小さな不満を生む点に注意が必要です。

収納スペースの失敗例

キッチンの吊り戸棚が高すぎた……

吊り戸棚はキッチン収納の定番ですが、設置する高さによってはいちいち台を使用する必要があります。容量だけでなく設置する高さも意識しておくようにしましょう。

大型収納を2階だけに作ってしまった……

大型収納を2階のみに設置してしまうと、大きな荷物を持ちながら階段で移動するシーンも多くなるはずです。若いうちは問題ないかもしれませんが、歳をとると体力的に厳しくなることが予想されます。収納スペースの設置は将来のことも考えておくことが重要です。

階段下収納が真っ暗に……

あると便利な階段下の収納ですが、電気や窓を設置しなければ内部が真っ暗になってしまうため荷物の出し入れが難しくなります。収納スペースの明るさは見落としがちな部分なので注意しましょう。

ウォークスルークローゼットにしたら収納スペースが足りなくなった……

ウォークスルークローゼットは収納と通路を同時に確保することが可能です。しかし、通路のスペースを確保するために収納部分がウォークインクローゼットよりも狭くなってしまいます。収納スペースの設置場所と部屋の位置関係を考慮しながら、適切な収納スペースの確保を行う必要があります。

収納スペースの設置場所は生活動線を意識する!

注文住宅は設計の自由度が高いために、なにを基準にして収納スペースを設置すれば良いのか悩んでしまうことでしょう。そういったときにおすすめなのが生活動線を考えること。動線を意識して生活に合った収納スペースを設置することで、収納に関する負担を軽減し片付けも楽にすることができます。

例えば、帰宅後に靴を脱いでシューズクロークにしまい、ウォークスルークローゼットでコートやバッグを収納、洗面所で手を洗ってキッチンに進むというように、生活動線と合わせて考えることで必要な収納スペースや設置場所も考えやすくなるはずです。

収納スペースのアイデア例

ここでは、収納スペースを設置する際にヒントとなるようなアイデアをいくつか紹介します。気に入ったアイデアを取り入れて、より良い収納スペースを作っていきましょう。

最近人気が高まっている玄関の「土間収納」

玄関の収納といえばげた箱が一般的かもしれませんが、最近ではコート・カバン・ベビーカーなども収納ができる土間収納を取り入れる家庭も増えています。外出の際に必要なものを玄関にまとめて保管ができるので、部屋まで荷物を持ち込む必要がなくなり、外出時の支度もスムーズになります。

パントリーでキッチン周りをすっきりと

パントリーは食品や調理器具を保管するスペースです。調理器具・食材・調味料などでゴチャゴチャしがちなキッチンも、パントリーを設置することでキッチンをすっきりと片付け調理スペースを確保しやすくなります。

間仕切りで収納スペースを確保

思うように収納スペースが取れないという場合は、広く取ったリビングに間仕切りを施して収納スペースを確保する方法があります。子どもが小さいうちはリビングで遊ぶことも多く、家事をこなしながら子どもに片付けをさせるのが難しいという場面も少なくありません。そんなときも、リビングに収納スペースがあれば子どもでも片付けがしやすく、お母さんも夕飯の準備をしながらその様子を見守ることができます。

扉をつけず収納を効率的に

「なるべく中を見せないようにしたい」と収納スペースには扉を設けることが多いことでしょう。しかし、ものをしまう際に扉を開けるという一動作が億劫になってしまうこともあるはず。そこで、壁面収納やロールスクリーンなどを活用して、扉をつけない収納を設置するのも一つの手です。

収納スペースは生活動線を意識して!

収納スペースは「なんとなく」で設置してしまうと、いざ生活を開始してから不満が生まれてしまうこともあります。そのため、生活空間の間取りと同様に、慎重に設置場所を検討しておくことが重要です。生活動線を意識しながら収納スペースを設置して、より理想的な住宅を作っていきましょう。

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