どんなに評判が良くても、実際の評価は自分の目で見て体験しないとわからないもの。
ランチのお店選びくらいであれば失敗しても大きなダメージではありませんが、注文住宅を建てるとなればそうはいきませんよね。(できればランチも失敗したくはないですが……(笑))
今回は、高性能住宅を建てた友人のお家に行った体験レポートの後編です!
友人がなぜ高性能住宅を選んだのか、高性能住宅を建てるときに意識したポイントなどについてお伝えしたいと思います。
高性能住宅の特徴や、友人が高性能住宅に住んで感じていることについて書いた前編はコチラ!
高性能住宅を選んだ理由は「実際に体験したのがきっかけ!」
友人宅の高性能住宅に入った瞬間、外の暑さを感じさせない涼しさに衝撃を受けた私は、理由を探るべく家のすみずみをチェック。
その様子は「そんな探偵みたいに見なくても……」と友人にいわれるほどだったようで、少し反省しました(笑)。
そこでふと気になったのが、なんで高性能住宅にしたのかということ。
以前はそこまでこだわってないようだったので、思い切って聞いてみました!
私「そういえば、なんで高性能住宅にしたと?前まではあまりこだわってない感じだったのに~」
友人『実はこれにはちょっとした理由があってね……。私の両親が少し前に家を建て替えたんだけど、特に性能にはこだわってなかったんよね。』
私「まぁ住宅の性能って、こだわらないとそれなりにって感じになっちゃうよね~」
友人『そうそう!私も前まではとくに気にしてなかったんやけどさ、職場の先輩の家が高性能住宅で、遊びに行ったときその快適度に驚いちゃって……『今までの家って何だったの!?』みたいな(笑)。』
私「やっぱり、実際に体感してみると変わるもんなんやね!」
友人『そうやね~。そのときは冬だったんだけど、部屋だけじゃなくて廊下も寒くなかったし、光熱費も安いって話も聞いて……』
私「さすが高性能と名前がついとるだけあるね……!(笑)」
友人『しかも、住宅の性能が高いと補助金とか減税が受けられたりするらしくて、そこも高性能住宅が気になったポイントかなぁ。』
私「家を建てると出費も大きいし、補助金とか減税とかについては敏感になるよね!」
友人『ほんとにそれ! 実際に体感して、話も聞けたのはやっぱり大きかったし、知らないまま家を建てなくてよかったって思っとるよ~。』
私「家を建てるって一大事やもんね。やっぱり事前にしっかりと自分で確かめるってのは大切やね!」
【Tips:高性能住宅の4つの指標とは?】
高性能住宅は「気密性」や「断熱性」に優れた住宅のことですが、それらをどうやって判断するのか不思議に思う方もいるはず。
ここでは、高性能住宅を検討するうえで知っておきたい4つの指標についてご紹介します!
・Q値
Q値とは「熱損失係数」を指し、家の中から逃げる熱の量を延べ床面積で割った値です。Q値が低ければ低いほど熱が逃げにくい家ということになります。
・Ua値
Ua値とは「外皮平均熱貫流率」を指し、換気によって逃げる熱量を除いた熱損失量を床・壁・天井・開口部の面積で割った値です。この値が低いほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能の高い家といえます。
・C値
C値とは「相当隙間面積」を指し、住宅にどれだけ隙間があるかを示した値です。C値が低ければ低いほど隙間が少ないということになります。C値は事前に算出することができず不確定要素の大きい値ですが、「目標値」や「今まで手掛けた住宅の平均C値」などを事前に確認しておくと安心です。
・ηA値
ηA(イータエー)値とは「平均日射熱取得率」を指し、室内に入り込む日射量を建物の外皮面積で割った値です。数値が低いほど日射熱の侵入を防ぐことができる家になります。また、ηAC値は冷房期、ηAH値は暖房期の平均日射熱取得率を表すため、あわせてチェックしておきましょう。
“有名だから”じゃなくて内容で判断することが大事!
最後に、高性能住宅を建てるにあたって気をつけたポイントなどについても聞いてみました!
実際に気をつけたポイント
私「ただ家を建てるってだけでも色々と迷うのに、高性能住宅を建てるってなるとさらに迷うっちゃない?」
友人『うん。すごい迷ったよ~……。間取りとかを考えるだけでも大変なのに、性能まで気にしないといけないからね……。依頼する業者を選ぶのに色々調べて比較して……。』
私「うわ~……。それは大変そう……。有名なところにお任せしようとはならなかったの?」
友人『最初はそう考えてたんだけど、いろんなハウスメーカーとか工務店を調べてるうちに、ネームバリューじゃなくて内容で選ぶ方が大事だなって思ったんよね。』
私「確かに!家を建てるうえで大切なのは名前よりも技術とかサービス面やもんね!」
友人『そうなんよね。だけん大小いろんな工務店とかハウスメーカーに相談して、性能とか価格とかアフターサービスとかの情報を聞いてたよ~。』
私「それはかなり時間かかるやろうけど大切な作業やね!それで結局どこに依頼したと?」
友人『最後まで本当に悩んだんだけど、地元の工務店にお願いすることにしたんよね。値段や性能もだけど、地域密着的な感じだったからこの土地のこととか詳しいだろうなって思って。あとは、地元ならなにかあったときも相談しやすいけんね!』
私「大手だと安心感はあるけど、それだけで選んじゃダメってことやね~。」
友人『そうそう!会社の大きさじゃなくて、やっぱりその中身が大事なんだなって思ったよ!』
まずは体験!そしてしっかりと比較することが大事!
前編・後編の2回にわたって高性能住宅の体験レポートをお送りしました。
住宅の購入は人生の中でも大きな出来事。 それだけに、事前にリサーチするだけでなく、「自分で体験してみる」ということが大切です!
そして、会社の大きさだけでなく、その中身に注目して依頼する業者を選ぶことも忘れてはいけません。
もしこれから注文住宅の購入を検討しているのであれば、「体験」と「比較」の2つのポイントを忘れずに、理想の住まいづくりに生かしてほしいなと思いました♪